余命2ヶ月の男が戦場に行く話(後編)

前回までのあらすじ

 

ディズニーに来ている全ての女性に

損をさせてしまった

 

もし私が逆ナンに成功していたら

3時間の間、私が何故独りディズニーに

来ることになったのか面白おかしく

語ってあげたのに

余命2ヶ月の男が戦場へ行く話(前編) - アヤタカの健全な方のブログ (hatenablog.com)

 

他にも凄いカイロプラクティックに行った話や

凄いカイロプラクティックに行った話 - アヤタカの健全な方のブログ (hatenablog.com)

 

青くて甘くて若い学生時代に

人生最大の告白をした話で

オナニーマスター綾鷹 第七発 - マスターOのブログ (hatenadiary.com)

(下ネタ注意)

 

彼女達の素敵な待ち時間にしてあげることが

できたのに

 

故にそれを成し得ることが出来なかった

私は全ての女性を損させてしまったいうわけだ

 

狙撃手というのは

ひとりぼっちな運命ということか

 

私はただただ孤独にトイストーリー・マニアで

三千世界の鴉を殺すが如くゲームの的を打ち抜く

カウボーイと化していた

余命2ヶ月の男が戦場に行く話(中編) - アヤタカの健全な方のブログ (hatenablog.com)

 

 

 

159200点

ゲームスコアという名の

孤独度指数を叩きつけられた私は

東の園(エデン)へ旅立つのであった

 

 

 

 

 

 

 

0章

プロローグ

 

園の東の方へ行くと

禁断の遺跡群のようなものが見えてくる

 

かのインディ・ジョーンズが探検したという

クリスタル・スカルの王国

 

そり立つ魔宮はさながら現代に蘇った

バベルの塔を思わせる

 

魔宮に近づくと神殿を守護する神官のように

立っている女性スタッフがいた

 

おそらくあそこが入口なのだろう

 

入口に向かおうとすると

女性スタッフと私の

目と目が合う

 

 

 

 

次の瞬間何が起きたと思う?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと!

私に向かって女性スタッフが

ツカツカと急接近してくるではないか!

 

なんだ!?

もしや逆ナンか!!!??

 

 

真の英雄は眼で殺すとは

これこのこと

 

ついに私はやりとげたのだ

こちらから声をかけることなく

己のオーラのみで一人の女性を

おとしてみせたのだ…

 

私の時代が来た

年号は今、令和から綾鷹へと

変わりたがっている

 

私のもとへ来た女性スタッフが笑顔で口を開いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまシングルライドの方は

すぐにご案内できまーす!

お一人様ですか!」

 

彼女の開いた口から発射されたのは毒矢であった

 

世の中には笑顔で人を殺せる人間がいる

 

彼女はおそらくそういったタイプの人間なのだろう

 

その毒矢は、クリスタル・スカルの魔宮に

仕掛けられているどんな罠よりも

殺傷力があったに違いない

 

その矢の毒は私を

「シングルです」

とシンプルかつシングルな言葉しか

発することのできない生物へと変えた

 

かくして私はその女性スタッフもとい神殿の神官に

魔宮の奥へと案内されたのであった

 

 

 

 

 

 

1章

インディ・ジョーンズ

 

なんと待機人数0人の待機時間0秒であった

 

自分以外の人間が世界から消滅したのかと思った

 

マリオカートのキラー状態よろしく

遺跡の奥の奥へと一気に進んでいく

 

まるで時間を止めて順番抜かしを

しまくっているようだ

 

 

「思うに自動車という機械は

便利なものだが誰も彼もが乗るから

道路が混雑してしまう。

止まった時の中はひとり…」

DIO様のような気分になってしまう

というかそんな気分にでもならなければ

やってられない

 

何故なら…

 

待機人数0人ということは

私以外に独りでディズニーに来ている

者がいないということなのだから…

 

 

しかし、インディ・ジョーンズ

アトラクションは待ち時間0分とは

思えないクオリティだった

 

しかも絶叫系アトラクションに分類されるので

「どうしてなんだよお

おおおおおおおおお!

どうして彼女ができねえ

えんだよおおお!」

 

…と、藤原竜也ばりに叫ぶこともできる

(叫んだわけではないが)

 

もしディズニー中に叫びたくなるような

辛いことが起きたらまたここに来るとしよう

 

 

クリスタル・スカルの遺跡を去ろうとすると

私のスマホが唸りをあげた

 

 

 

 

 

 

「アヤタカさんディズニーに

いるんですか!俺もいるんすよ!

記念撮影しましょう!」

 

まさかの友人もここに来ていたのだ

 

彼は格ゲーつながりの友人で

よく相手を美しくハメ殺しているので

謎のハメ師と呼ぶことにする

 

 

謎のハメ師と合流すると開口一番

 

「アヤタカさん!マジで独りで

ディズニー来たんすか!」

 

絶滅危惧種だか未確認生物でも

見つけたかのようなテンションで

話しかけてくる

 

 

 

 

 

この質問に対して

 

「いや、流石に?俺の隣にいる

彼女が見えないですか?」

 

と3時間のアトラクション待ちの間に

私が想像で創造したイマジナリー彼女を

紹介するのは簡単だ

 

しかし、ここで真実を伝えてしまうと

「アヤタカさん、まさか亡くした彼女を

弔う為にディズニーに来ていたなんて!

ただの妄想家だと思っていたけど、

文字通り亡き女を想う漢だったんだな!

なんてロマンチストなんだ!粋すぎるぜ!」

 

…と、拡大解釈した謎のハメ師

ヒレがつきまくるどころか

食い残しの海老フライの尻尾のように

ヒレしかない噂を広めてしまうかもしれない

 

こんなことになると、しまいには

日本にロマン主義文学をもたらした森鴎外

「ロマン」を「浪漫」と当て字表記した

夏目漱石達が私のあまりのロマンチストぶりに

天国からファンレターを送ってくるかもしれない

 

いかに私といえども、そんな事態になったら

収拾をつけることができないだろう

 

いつの世も

真実とは残酷で

嘘とは美しいものだ

 

 

「そうです。ソロです」

 

私は美しい方の選択肢を選んだ

 

嘘も方便というヤツだ

 

その真実を伝えるには

謎のハメ師にはあまりにも酷だ

 

 

 

そして私達は約束通り記念撮影をした

 

 

右が謎のハメ師だ(許可を得ています)

 

手にもっているのは私へのお土産で

買ってくれたミートソース入りのナンである

 

なんて優しい男なんだ…謎のハメ師

 

私のぶんも含めて全部で3つあるぜ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり私のナンを

除くと残り2つ

謎のハメ師は独りでは

なかったということだ

 

え?泣いてなんかないですよ?

劣等感とか別に抱いてないですよ?

ふう…謎のハメ師がお土産でくれた

ミートソース入りのナンでも食べるとしよう

この劣等感ではない気持ちを抑えるために

 

そのナンは

何故か塩味がそれはもうよく効いており

何故か液体で濡れたかのようにふやけており

何故か「どんな味でしたか?」と聞かれると

「敗北の味がしました」

答えたくなるようなナンだった

 

詩人・ゲーテ

「涙と共にパンを食した者にしか

その人生の味は分からない」と言った

 

え?泣いてなんかないですよ?

敗北感とか別に抱いてないですよ?

 

さて…何故か無性に猛烈にまた

インディジョーンズに乗りたくなったので

この敗北感ではない気持ちを抑えるために

ハリソンフォードに会いにいくとしよう

 

独りではない謎のハメ師の

邪魔をするといけないので

アヤタカはクールに去るぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2章

アラジン

 

 

待機時間0分で受けられる慰め

インディ・ジョーンズこそ至高の心療内科

 

そしてハリソンフォードに励ましてもらった後

またしても私のスマホが唸りをあげた

 

「アヤタカ!ディズニーいんの?

俺も今シーいるよ!」

 

まさかの知り合い2人目である

 

しかもこちらも格ゲーつながりだ

どんな確率だよ…

 

彼は格ゲーでブルースリーみたいな

キャラを使うのでブルースリーと呼ぶことにしよう

 

ブルースリーと会うのは久々だ

5年ぶりくらいだろうか

 

5年前は東京に行った時

よく家に泊めてもらったものだ

 

 

彼はアラジンエリアにいるとのことなので

そのエリアの噴水で合流することにした

 

 

 

 

「アヤタカ、マジで独りで

ディズニー来たの!?」

 

ついさっき聞いたような台詞だ

私もついさっき言ったような台詞で返す

 

「そうだよ。ソロだよ。」

 

とうぶん、これが私の挨拶になりそうだ

 

革命家ゲバラ

「チェ(やあ)、エルネスト・ゲバラだ。」

スペイン語で挨拶していたのを

キューバ人が面白がりチェ・ゲバラ

呼ばれるようになったという

 

私もそのうちこの挨拶を面白がられ

独りディズニーのアヤタカだの

革命家だの「ソ・ロタカ」だの

呼ばれるようになってしまうのだろうか

 

冗談ではない

 

そして多分に漏れず私に対して

「独りなのか?」と尋ねてきた

ブルースリーは当然、謎のハメ師と同じく

独りではなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんなら2人でもなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3人である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう…

 

 

 

 

 

彼は立派な父になっていた

 

 

 

 

 

ブルースリーと私は

歳が1つか2つしか変わらない

 

そんな彼に2歳になる可愛らしい

娘さんがいた

 

つまり彼は俺くらいの歳には既に

新しい命を授かっていたということだ

 

 

かたや家族と一緒にディズニー・シー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かたや

こんなものを作っている

30歳まであと2ヶ月の独身男

 

ずっと現実から眼を逸らしていたが

いよいよ死にたくなってきた

 

ブルースリーファミリーは俺のような

お邪魔虫を邪険にせず

一緒にアラジンのメリーゴーランドに

乗りましょうと誘ってくれた

 

待ち時間15分と書かれた

アラジンのメリーゴーランド

 

実際は5分も待たずインディジョーンズを除くと

ダントツで直ぐに乗れたアトラクションだったが

このメリーゴーランドが一番印象に残った

 

ブルースリーファミリーとの

メリーゴーランド(許可を得ています)

 

生まれてこの方メリーゴーランドで

ここまで人生について考えさせられたことはない

 

流石にこれ以上独りではない

ブルースリーの邪魔をするわけにも

いかないのでアヤタカはクールに去るぜ

 

 

日は沈み、私の心も沈んだところで

ディズニー・シーを後にした

 

 

夜のシーのライトアップは

今の私にはあまりにも眩しすぎた

 

 

終章

エピローグ

 

 

 

 

 

1「アヤタカさん!マジですいませんでした!」

2「独りディズニーお疲れさまでした!」

3「肉でも食って元気出しましょうよ!」

「美味い焼肉屋知ってるんすよ!」

 

ディズニーシーを去り場所は東京の某所

 

私を激励している上記の連中は他でもない

 

今回ディズニー・シーを

ドタキャンした奴らである

 

せっかく東京まで来たんだから

ディズニー帰りに会いましょうよ!

ということで、こうして出迎えてくれた

(ちなみに私以外は全員関東勢である)

 

断っておくが、私は本当に

彼らのことを怒っても恨んでもないし

むしろ貴重な体験をさせてくれて

ありがとうと思っている

 

このブログを書くことを

二つ返事で許可してくれたし

ディズニー・シーから

風前の灯の状態で帰ってきた私を

こうやって焼肉に誘ってくれた

 

 

気のいい奴らだ

 

この美味い焼肉屋とやらで今回の傷を癒すとしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと

この焼肉代は普通に

7500円とられた

 

 

 

 

 

 

 

 

そして何故か

「美味い焼肉屋知ってるんですよ!」と言った4が

 

「4は美味い店紹介してくれたからお金払わなくていいよ!」

という素晴らしい理由で奢ってもらっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ…

 

私は超イケメンで超良い奴なので

そんなことは

ちーーーーーーーーっとも

気にしていないけどね

 

しかも、私は超優しいので

「君たちにとっては今回の一番の被害者で

一番遠方からはるばる来てる私よりも

晩飯の場所を案内した4の方が

お金を出してあげる対象なんだね。

そっかぁ~」

なんてことは口が裂けても言わなかったし

思わなかったぜ!

 

偉すぎないかい私?

 

 

むしろ

またしてもブログの

ネタを投下してくれて

ありがとう!

 

と喜びのあまり踊り狂いたい気分だったよ

 

 

 

 

そんな面白すぎるオチがあるとも知らず

焼肉屋で談笑していると

そこの女性店員が

 

「え!?1人でディズニー行かれたんですか!?」

 

と私達の話に食いついてきた

 

その女性店員はなかなかの接客上手で

見た目も麗しかった

 

人気のある子で他の席に座っている

お客さんにも神対応をしている

 

私は今回の独りディズニーに至った経緯を

説明した

 

「次に東京来られた時は素敵な人と

一緒に行けたらいいですね!」

 

私が関西から来た客だということを知ると

彼女はそう言いながら笑いかけてきた

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今回のディズニーで1つのルールを設けた

待機中にこちらから声をかけたりナンパしない

逆はその限りではなく逆ナンはOK

 

 

 

 

 

だが、ここはもうディズニーではない

 

逆ナン待ちの待ちガイル状態では

栄光は掴めないのだ

 

 

 

故に俺は

 

 

 

「じゃあ次に自分が

東京来た時、一緒に

行きましょうよ!」

 

人生初のナンパをかまし

 

お粗末で不恰好なナンパだった

 

ナンパコンテストで優勝した

ハニーハントの達人には遠く及ばない

 

 

こんなナンパが成功するハズもなく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいですよ!

一緒にいきましょ!」

 

このブログのオチにでも使えればいいなと

発した私の言葉に

 

「はい」「yes」「OK」

 

と、この女性は肯定文で返した

 

たとえそれが99%社交辞令の

台詞であったとしても、

この男の人生初のナンパは

ひとまずラリーを継続させることに

成功したのだ

 

ならばこちらも次のストローク

打たねばならない

 

ここで行かなくてどうする

 

今完全に流れが来ているのだ

 

今度こそ私の時代が来たのだ

 

年号は今、再び令和から綾鷹へと

変わりたがっているのだ

 

 

 

 

 

 

 

「ほんと!?じゃあ

LINE交換しましょう!」

 

言った

 

 

 

 

 

 

 

おそらくディズニーに行く前は

絶対に言うことがなかった台詞だ

 

あと2ヶ月で30歳になる男が

ようやく漢になろうとしていた

 

その女性店員は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無言で私に笑顔を返した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やった!

ついに報われたのだ!

 

今回の独りディズニーは決して

無駄ではなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、待て

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの笑顔

 

 

 

 

 

 

何かがおかしい

 

 

 

 

 

 

 

目が全く笑っていない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは肯定の笑顔ではなく

圧を放っているような笑顔であった

 

リップサービスで返した言葉に

マジレスしてこないで下さい。

でも口に出したら私の印象が

悪くなるからこの笑顔で察しろ。

な?」

と言っているような…

そんな顔であった

 

 

 

 

ただ断るのではない

あげて落とす

 

そうすることによって

その男にトラウマを植え付け

今後ナンパができない身体にする

 

ナンパ初心者の俺でも分かる

プロのナンパの断り方であった

 

彼女は最も美しく、最も鮮やかで、

最も分かりやすい方法で

私の人生初のナンパをかわしてみせたのだ

 

自分の手を一切汚すことなく!

 

99%の社交辞令が

100%になった瞬間であった

 

 

 

 

 

 

1日に2度、女性に笑顔で殺された

私に対して今回の焼肉の幹事が言う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ!アヤタカさん

そろそろ会計なんで

7500円お願いしますw」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜

東京のとあるカラオケで

アスファルトタイヤを切りつけながら

暗闇を走り抜ける勢いで

 

愛のパズルは

独りじゃ解けねえんだよ

 

と叫ぶ

30歳まで余命2ヵ月の男の姿があったという

 

 

 

 

余命2ヵ月の男が戦場に行く話

 

 

余命2ヶ月の男が戦場に行く話(中編)

10月5日の私へ

私はこのブログを10月15日に書いている 

 

君(私)は私の安否を案じていたが

今の私の状態が生きていると言うのならば

私は無事だ

 

しかし君(私)がこれから体験するのは

人生において最も長く

人生において最も大切な連休だ

…というのは冗談であるが

 

20代最後に相応しい旅行だったことは保障しよう

 

 

ちょうど1週間前の土曜日

君(私)は漢の闘いに赴くことになる

 

あの日以降、私を見た人々は

口を揃えてこう話しかけてくる

 

「アヤタカさん!マジで1人でディズニーに

行ったんすか!?」

「流石にネタっすよね!?」

 

まるで歴戦の英雄に

「あの難攻不落の地に1人で挑んだのか!?」

「あの化け物に単騎で!」と伝説を確認するように

 

その人々に私がどのように語ったのか

 

今ここで君(私)にも教えよう

 

10日後の私より

 

 

 

 

 

決戦前夜

 

 

このクソ野郎のせいで

10月7日の関東は豪雨であった

 

劈く雨音が私の孤独を

あざ笑っているかのようだ

 

しかし私は雨にも負けず風にも負けない

 

そんなものであこがれは止められない

 

今の時期のディズニーはハロウィン期間だという

 

土曜日のハロウィンディズニーシー

まさにサタデーナイトフィーバーである

 

雨が降ろうが風が吹こうが楽しまねば損というもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということでこんなものを用意した

 

仮装OKとのことなのでハロウィンらしく

魔法使いの格好でこのディズニー満喫してみせよう

 

仮装を魔法使いにした理由に深い意味は無い

断じて無い

無いったら無い

 

 

 

 

さて、帽子と杖が手に入ったのは良いが

魔法使いにはやはり魔法のローブや

マントのようなものが欲しいところだ

 

それに呪文のようなものが記されていれば尚良い

 

 

ちなみに今回ディズニーに行くにあたって

1つルールを設けてある

 

それは待機中にこちらから隣の人に

声をかけたりナンパしたりしない

 

良い思い出を作りに夢の国に来ている方達が、

いきなり独りで遊園地に来てるヤベえ奴に

話しかけられたらどう思うだろう

 

何時間もアトラクション待ちしている状態で

そんな男とずっと会話しなければならない状況に

なったら、たまったものではないはずだ

 

ましてやそんな男がナンパなどしてきたら

夢の国はたちまち地獄と化してしまう

 

 

ナンパコンテストで優勝したことがあるという

友人から最強の魔法の合言葉を教えて

もらったが、これを使うことはないだろう

このチートコードを私が使用してしまうと

シーに来ている全ての女性は即オチし

全ての男性が私に嫉妬することになる 

 

そもそもプーさんのハニーハントはランドの方だ

 

そういうことで他の来場者のことも考えて

基本的にこちらから声をかけるのは禁止とした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし逆はその限りではない!

ということでこんなものを用意した

 

ある意味、呪いの文が書かれた

魔法使いのマントである

 

ディズニーの公式ページを確認すると

「スピーチ、ビラの配布はやめて下さい」と

書かれている

 

私は別にこれを配布する訳でもなければ、

こちらから声をかけるわけでもない

 

もちろん入場の時にスタッフさんに

確認するつもりだが

 

 

一応「逆ナンは流石に!?」

言われた時用に逆ナン可無しverも作ってある

準備に抜かりはない

 

これら全てを装備すると

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ち合わせで来た時に他人のフリをしたくなる

ランキングNo.1」みたいな見た目の

29歳魔法使いの完成である

夢の国に1人で行ったはずなのに2人で出てこれる

魔法の装備の完成である  

 

サタデーナイト

正気の沙汰でー無い…

 

これで明日の戦いの対策は完璧だ

 

 

 

 

 

決戦当日

 

昨日の豪雨が嘘のように

私の初陣を祝福するように雨があがった

 

 

雨上がりのディズニー・シー

心なしか怪しげな雲模様も

相まって夢の国というよりは

古戦場のような雰囲気を醸しだしている

 

 

園内ではピノキオやゼベットじいさん

ジミニーやフェローが出迎えてくれた

 

しかし孤高な私にはどうしても

修羅の国の案内人みたいに映ってしまう

 

 

何?あんな完全武装して

やる気マンマンだった癖に

何を今更ビクついてるんだって?

 

あの武装はね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というのは冗談であるが

 

スタッフさんに相談したところ

 

スタッフさん

「ゴメンなさい!時間かけてせっかく

作られたと思いますが広告になって

しまうのでちょっと駄目なんですよ💦

でも、これが無くても素敵な

出会いがあると思いますよ!

いってらっしゃいませ!」

とのことだった

 

哲学者・プラトン

「あなたの悲哀がいかに大きくても、

世間の同情を乞おうとしてはならない。

同情の中には軽蔑の念が

含まれているからだ」と言った

 

このスタッフさんの神対応

私はプラトンの姿が重なった気がした

 

ということで魔法のマントは

鞄にしまい、世間の同情を乞わず

正々堂々と戦場をかけ抜けることになった

 

ちにみにハッピーバースデーみたいな

襷をつけることもアウトらしい

 

誕生日にディズニーを考えている方は

気をつけよう

 

しかし、こちらから声をかけないという

自分ルールは未だ健在である

 

それはつまり、逆ナンされたいならば

言葉を発さずオーラのみで行わなければ

ならないということを意味していた

 

オーラのみで逆ナン…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言うのは簡単である

 

 

しかしここで無理というのは

イケメンのすることではない

 

 

オーラだけで逆ナンされてやらあ!

 

そうと決まれば目指すは

シューティングゲームが出来るという

トイストーリー・マニアだ

 

 

アトラクションの的も女性のハートも

射抜いてみせよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トイストーリー・マニア

 

 

待機時間なんと200分

 

逆ナンなど容易い

 

私ほどの人間ならば1秒間に7回くらいは

逆ナンされるに違いない

 

そうタカを括っていたが、

いざ3時間待ちの待機列を

目にすると並んでる人々が

 

「こりゃあどうしてもオーラだけで

逆ナンしてもらおう」とでも言いたげな

プレッシャーを放っているように感じ、

悠長に構えていた私も

と慄いてしまう

 

正直ディズニーを舐めていた

 

このブログをここまで読んだ皆さんも

「お前は世の中を舐めすぎている」と

思っていることだろう

 

全くもってその通りだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが君たちも私のことを

舐めていたようだな?

 

私がただ独りで何もできぬまま

待機列で虚無の3時間を過ごすと

思っていたのか?

 

なんと本当にスタッフさんが言った通り

素敵な出会いがこのトイストーリー・マニアで

あったのだ

 

しかもその女性は一緒に写真撮影を

してくれることまで許可してくれた

 

 

 

 

 

とくとご覧あれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待機列というのは試練の場だ

 

この試練の場が不思議なもので

 

母数2以上の集団はパートナーといかに

会話を弾ませるかに神経を使う試練を課されるが、

この母数が1になると途端に心の中に

もう1人の自分を描き己と心の対話をする

精神統一の試練へと早変わりする

 

つまるところ私は精神統一の試練をしていたわけだ

 

イマジナリーフレンドならぬ

イマジナリー彼女を心に投影して…

 

 

 

 

 

どうだ諸君

 

舐めていただろう?私のことを…

ここまでの馬鹿とは思わなかっただろう?

 

想像してごらん

 

ディズニー・シーの待機列で

上のクソコラを作っている

30歳手前の独身男を…

 

人間は極度の孤独に陥ると

このような意味不明な行動を起こすのだ

 

孤独…親にしかられて悲しいなんて

レベルじゃねーぞ

 

 

 

待機時間中に聴こえてくる園内の音楽は

来場者達を暖かく迎え気分を高揚させる

役割があるのだろうが、

私には百物語、皿屋敷、牡丹灯籠

といった怪談でも聞いているかの

ように逆に心細くなっていく

 

少しでもこの孤独を紛らせるため

スマホアプリでディズニー・シーの

ショーの申し込みをすることにした

 

フォロワーさんからビッグバンドビートが

素晴らしいとオススメされていたのだ

 

他にもジャンポリミッキーや

ハロウィンタイム・ウィズ・ユーなる

ショーも行われるという

 

大所帯でもあるまいし、ソロならば

流石に3つのうち1つくらいは抽選に

当たるだろう

 

それくらいの慈悲はあってもいいはずだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心という器が軋み始めた時

アトラクションの順番がついに回ってきた

 

 

シューティングゲームではスコア152900

を叩き出すことができた

 

これはグループ内1位のスコアらしい

 

ちなみに他のグループはアベック、家族連れ

 

 

 

 

 

 

 

ソロは私のみ

 

 

 

 

 

 

 

勝負に負けて試合に勝った

 

そんなトイストーリー・マニアであった

 

 

果たして、この男に救いはあるのだろうか

 

後編へ続く

 

 

余命2ヶ月の男が戦場に行く話(前編)

10月8日の私へ

君(私)は今何をしているだろうか

無事、戦いを終えて

何かを成し得ただろうか

 

私は今、10月5日に

このブログを書いている

 

私は明明後日に、とある戦いに

赴かねばならない

 

例えその戦いで何の成果を得ることが

出来なかったとしても…

ただただ明明後日以降の君(私)が

心に傷を負っていないか

戦後の虚無感で心が壊れていないか

それだけが心配でならない

 

私が戦場に行く決意をした経緯を

これより記していこうと思う

 

 

 

 

 

 

余命2ヶ月の男が戦場に行く話

 

 

 

 

 

 

 

 

「ディズニー・シーに行きませんか?」

 

普段絡んでるグループの1人が発言した

名前をMさんとでも呼ぼうか

 

皆さんご存じ夢の国

東京ディズニー・シー

Mさんの発言に我々は賛同し

10月8日、だいたい8人くらいの人数で

辛い現実を忘れ、夢に魅せられる旅へ

出ることとなった

 

特に私はランドはいったことはあれど

シーには行ったことがなく、

20代ラストの遊園地ということもあり

まるで憧れを抱いた探窟家のように

今回のディズニー・シー旅行を楽しみにしていた

 

チケットもすぐさま購入し、

「翌日のチケットは完売してたから皆

10月8日の急いでチケット買った方がいいよ」

周知メッセージまで送るガチ勢と化していた。

 

なんて俺は気配りができる男なんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・しかし旅行一週間前に悲劇は起こる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Mさん「わいは、10/8にハリーポッター

舞台を見に行くことになって

いたので欠席です(原文)」

 

 

 

 

 

 

 

 

ダブルブッキングというやつだ

 

ここで

「オイィ!?企画者ァ!!

こっちはチケットもうとってんだよ!

予定くらい確認しとけやぁ!

ハリーポッターだと?

あと2ヶ月で魔法使いになる

俺への当てつけか!?」

とキレるのは簡単である

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし俺はイケメンである

 

ここでキレるのはイケメンのすることではない

 

俺の心はサハラ砂漠並に広いので

笑ってここは許すことにした

なんで俺こんな超良い奴なのに

彼女できねーんだよ!

 

まあ、もともと10月8日にしてくれと

言ったのは私なのであまり強くは言えない

 

それならば来ることができない

Mさんのぶん、我々が楽しめば良いだけなのだ

 

そんなものじゃ我々のあこがれは

止められない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし悲劇は続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンバーの1人から

「土曜のチケットがとれない!」

と報告があったのだ

 

 

ここで

「なんで一週間前にチケットとってないの?

周知メッセージ送ったよね?」

キレるのは簡単である

 

 

 

 

 

 

 

しかし俺はイケメンである

 

ここでキレるのはイケメンのすることではない

 

俺の心はロシア全土くらい広いので

ここは冷静に今チケットをとってる人が

何人いるかをアンケートで

確認することにした

 

そんなものじゃ我々のあこがれは

止められない

 

なんで俺こんな超良い奴なのに

彼女できねーんだよ!

 

 

 

 

 

そしてアンケートの結果が出た

 

 

 

 

 

 

 

チケット買った人

1人(俺)

 

チケット買ってない人

 

 

 

 

 

 

俺以外の全員

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とキレるのは簡単である

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし俺はイケメンである

 

ここでキレるのはイケメンのすることではない

 

メンバーの1人が

「皆買ってないから中止にしますかw」

…と完全に俺の存在を

無視した発言をした気がするが、

俺の心は太平洋並に広いので

笑って許すことにした

 

 

 

そんなものじゃ俺のあこがれは

止められない

 

なんで俺こんな良い奴なのに

彼女できねーんだよ!

 

俺は冷静に

「ひとまず今夜、ディズニー来る

予定だった人はDiscordで

通話しましょう」と連絡した

 

出来る男というのは起きた事ではなく

その後の対応について語るものだ

 

企画者だったMさんも

「22時〜23時に話し合いましょう」

と補足してくれる

 

そしていざ話し合いの時!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

23時になっても

Discord通話にいたのは

俺だけであった

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてなんだよおおおお!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とキレるのは簡単だ

 

 

 

 

しかし俺はイケメンである

 

ここでキレるのはイケメンのすることではない

 

俺の心は銀河並に広いので

笑って許すことにした

なんで俺こんな超良い奴なのに

彼女できねーんだよ!

 

結局、1時間半遅れでメンバーは

Discordに集まり本来ディズニー・シーに

行く予定だったメンバーは

10/8東京で普通に美味いもん

食ったりショッピングを楽しんだり

することになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この俺を除いて!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?俺?俺は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

独りでディズニー・シーに行く!

 

一応断っておくが、これはちゃんと

メンバーからチケットは払い戻しが

出来ることと、「アヤタカさんも

一緒にショッピング楽しまないかい?」

お誘いを受けた上での決断である

 

たしかに気がおけない仲間達と

東京街巡りというのはさぞ楽しいのだろう

 

それでもあこがれは止められねえんだよ!

 

ということで10月8日

あと2ヶ月で30歳の魔法使いになる

男の独りディズニー・シーが始まる!

凄いカイロプラクティックに行った話

はじめに

 

7月21日である

即ちオナニーの日
そんな日にはどこからともなく
大人のオモチャをレビューしたり
自身の性事情を武勇伝のように
語るやべー奴が現れるという
 
今ここにいるアナタも
とあるブログが更新されている
かもしれないと淡い期待を込めて
URLを踏んだのではないだろうか?
 
残念ながら今日はいたって健全な話である
 
行ってきたのだが、そこのカイロが
あまりにも『事実は小説よりも奇なり』
内容であったため久々に筆をとることにした
 
今回はそんな不思議なカイロのお話
 
詰まるところオトナのおもちゃではなく
しようぜという話である

今宵の私はカイロマスター綾鷹
 
 
 
 
 
 
 
 
第一節〜オラさカイロ行くだ〜
 
私は身体がピサの斜塔の如く傾いており
左肩が右肩に比べて大きく下がっている
 
 
 
右肩上がりと書けば聞こえは
よろしいかもしれないが
世間様に対して文字通り斜に構えている
その姿勢(肉体的にも精神的にも)は
如何なものかということで
カイロプラクティックくことを決断した
 
簡単に言うと骨格や身体のズレを
強制して治す整体みたいなものである
 
私はゲーム仲間のFさんと一緒に
行くことになった
ちなみに今回行くカイロは
完全予約制である
 
聞くとどんな店をイメージするだろうか?
筋骨格の模型やツボの位置が記された
ポスターなどが貼られているような
店を想像するのではないだろうか?
 
私が向かったカイロプラクティックには
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

入口に聖剣が飾られていた
 
何を言っているか分からねえと
思うが俺も何を言っているか分からねえ…
とにかくそのカイロの扉を開けると
のような西洋剣が私にメンチを切ってきた
のである
 
武器屋か骨董品屋と間違えたかと思った
気分はさながら異世界転生モノの主人公だ
 
私がその剣に目を奪われていると
「ご予約されたアヤタカさんですか?」と
どこからともなく店の主人が現れる
 
その主人の風貌は、その剣の使い手に
相応しい西洋風甲冑に身を包んだ
現代に蘇った円卓の騎士…ではなく
いたって真面目そうな年嵩の紳士であった
 
カイロの達人と言われれば納得してしまう…
そんな仙人的なオーラを出している人であった
 
自分がアヤタカであることを伝えると
早速何で悩んでるかの質問が始まる
 
私は肩が傾いていることと
背中が痛いことを伝え
友人のFさんは腰痛に苦しんで
いることを伝えた
 
すると主人は
「アヤタカさん、もしかして
肝臓悪かったりします?」と聞いてくる
 
「え、あ、はい!」
 
そう、当たっていた
 
私は健康診断では毎回肝臓の数値が
やべえと注意される肝臓劣等生の常連なのだ
 
「耳がどちらか悪かったりします?」
「身体にアトピーが出てたりします?」
 
そう…当たっているのだ…
 
まるで預言者のように全て言い当ててくる
 
心でも読んでいるのだろうか
はたまた、少し身体を見ただけで
肉体全てが分かるとでもいうのだろうか…

 

私「あ、当たっています!」

 
主人「片耳が難聴だから身体を傾けて
話を聞く癖がありますね。
だから骨盤が歪んで左右の肩の
高さが違うんです。
背中が痛いのもそのためです。
それのせいで肝臓にも負担が行き、
肝臓の働きが悪くなることで
アトピーが出ています。」
 
嗚呼、本物だ
 
自分が長年抱えていた問題を
この主人は俺を一目見ただけで
解き明かしてしまった
 
この人の実力は本物だと私の直感が教えていた
 
主人「全て治して差し上げますよ。
では早速施術にとりかかりましょう。
まずはFさんから。」
 
これほどまでに期待高まる治療が
あるだろうか?
まだ施術が始まる前だというのに
私の心はもう満たされていた
 
 
 
第二節〜オラさ施術受けるだ〜
 
主人「Fさん施術の間はアヤタカさん
そちらのベッドにで待っていて下さい」
と私は横にされる
 
主人「そのベッドからは特殊な成分が
出て身体を良くしてくれます。
待ち時間も治療になりますので
安心して下さい。」
 
放置中もプレイは続いているという
有り難きお言葉を頂戴する
 
私はもうこの主人の言うことなら
なんでも信じるようになっていた
 
壺を買えと言われたら
買ってしまいそうな怖さがある
 
Fさんが受けた施術は至って
シンプルなものだった
 
まずは前屈、背伸びを行い
指圧や矯正を受けた後
再度前屈すると地面まで着くように
なっていたというモノ
 
あまりにも腰が動くように
なり過ぎてズボンの可動域を超え
ビリィッ!という音を施術室に
響かせる程になっていた
 
主人「Fさんよくなりましたね。
では次はアヤタカさんの番です。」
 
いよいよである
自分も上半身が180度くらい回転
するようになり服が可動域を超えて
破れるようになるのか…
いったいどのような施術が
行われるというのだろうか…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
主人「アヤタカさんには
エネルギー治療を行います。」
 
俺「エネルギー治療?」
 
主人「気を用いた施術です。」
 
いきなり話が怪しい方向に変わってきた
 
気を用いた施術?
気功や波紋のようなものだろうか
 
すると主人は私の上で、見えないピザ生地を
こねるような動きを行う
 
主人「今、アヤタカさんの全身の
気を巡らせています。」
俺「なるほど」
 
何がなるほどなのか
全く分からないがこう言うしかなかった
 
どうでもいいが
普段から日常会話で「なるほど」を
連発してるヤツは絶対人の話を
聞いていないと思う
 
私にとって「なるほど」を連呼するやつ
「信用できないランキング」No.1だ
 
主人は見えない何かをこね終わると
その辺りにポイ捨てする
 
今、何捨てたんですか?と
尋ねると「肝臓に溜まって毒素です」と言う
 
毒その辺に捨ててエエんかw
 
次に私の肝臓に手を当てる
すると手を当てた部分が次第に熱を
持ち始め、肝臓が熱くなっていくのを感じた
 
自分で試してみると分かることだが
身体に手を当ててもそこまで熱を
持つことなど無いのだ

 
俺「これいったい何が
起きているんですか!?」
 
エネルギー治療と言われた時は
いきなり胡散臭くなったなと
心で目を細めていた私だったが
流石にこの超常現象には説明
求めた。聞かずにはいられなかった。
 
主人「体内時間を早めて肝臓を
促進させて回復させています」
 
俺「体内時間を早める!!??」
 
能力バトルものの漫画ならば
間違いなく強キャラが使うであろう
能力はこの主人は平然と使ってのける
 
あまりにも出来て当然という口ぶり
だったので私はまたしても
 
「な、なるほど!」
と言うことしか出来なかった
 
そして肝臓の治療が終わり
ついに本命の肩の治療へと移る
 
…が、ここで衝撃の事実が発覚する!
 
主人「非常に言いにくいのですが、
アヤタカさんの肩なんですが…」
 
唐突にめちゃくちゃ怖い入りから
話を切り出される。
もはや完治不能だとでもいうのだろうか
医者から肩の故障を宣告される
投手というのはこんな感じなのだろうか
 
俺「な、何かヤバいんですか…?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
主人「悪霊が乗っています」
俺「悪霊!!!??」
ここカイロプラクティックですよね?
 
俺の肩が悪いのってそんな
スピリチュアルなヤツが
原因やったんすか…
 
俺「え、どうすりゃいいんですか?」
もしや本当に壺を買わされるのだろうか…
 
 
 
 
 
 
 
 
主人「ご安心下さい。
剣で除霊します。」

俺「剣で除霊!!?」

 
全てが繋がった瞬間であった
 
入口に飾られていた聖剣は
この瞬間、この時のために
存在だったのだ
 
俺「もしや、あの入口に飾って
いる剣を使うんですか!?」
 
主人「いえ、手刀でやります」
 
使わんのかい!!!!!!
 
俺「しゅ、手刀ですか?」
主人「そちらの方が効果があります」

どこぞの大魔王のようなことを言う
 
俺「な、なるほど!」
最早、私はなるほどと発する
機械と化していた
 
主人「それでは除霊を始めます」
聞けるような台詞ではない
 
とはいっても除霊方法は
肝臓の時と同じで、
肩に手を当てて熱を発する
というものだった。
 
いや、単純にあまりにも早い
手刀であったため私が見逃して
しまっただけかもしれないが

 
 
主人「終わりました」
俺「え、もう終わったんですか?」
主人「はい。八つ裂きの八等分にしておきました。」
俺「八つ裂きの八等分!!??」
 
肝臓の毒素を生地のようにこねたり、
悪霊を綺麗に斬り分けたりと
この主人は目に見えないエネルギーを
ピザのように扱ってのける
 
主人「では、鏡の前に立って下さい。」
 
いやいやいやいやいや
肝臓と肩に手当ててただけっすよ?
そんな馬鹿な話が…
 
 
 
 
ちゃんと肩綺麗に揃ってました

 
 
なんなんだこの爺さんは!?
しかも何でFさんはめちゃくちゃ
普通の治療だったのに、俺は
こんなオカルトな方法でしかも
治っているんだ!?
 
俺「え、何で治っとるんですか!?」
主人「十等分にしたからですよ」
俺「なるほど!!」
増えとるがな…というツッコミすらできず
私は自分が最も信用しない者が吐く言葉を
その日、連呼した
 
 
 
 
 
 
 
 
おわりに
 
その後、家でできるセルフ施術の方法や
生活習慣で心掛けることを指導して頂き
1時間半に渡るカイロプラクティック
幕を閉じた。最後に脊椎に効く薬を
無料でプレゼントされ、
お値段はなんと5000円ポッキリ
1時間半も治療して頂いた上に、
この内容の濃さで5000円は
破格にも程がある
 
さて、今回はオトナのおもちゃではなく
カイロプラクティックをレビューするという
話だったので総合的な評価もしていこう
 
効き目…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 5/5
主人の対応…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎5/5
コスパ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎5/5
アフターケア…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎5/5
施術内容の濃さ…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎5/5
最初の胡散臭さ…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎5/5
 
ファミ通もビックリのオール星5である
スタープラチナのパラメーターみたいだ…
 
強いて言うなら私の家から県を2つ程
跨ぐので通いやすさに難があると
いったところか
一応今回行ったカイロプラクティック
名前は伏せておくが、気さくな主人で
本当に素晴らしい施術であった
 
最初は怪しさ満点であったが
終わってみるとテーマパークの
アトラクションの後のよう
充実感があった
 
以上でカイロマスター綾鷹の話は終了である!
 
アヤタカがHな店のマッサージを
受けにいくと想像してた人はゴメンね!
 
マスターOのブログの方もそのうち
書きます